I`m A Stranger

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1st ベストアルバム 『Best Of 3 Bars』

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 一列に並ぶタクシーの色を見て、バスセンターのバスのクラクションを聞き、子供の頃お母さんとよく来たデパートを見上げました。東京町田駅西口のトモカジー・ウェイン。


 それは人へのやさしさや思いやりのためだった。時間を無駄にしてきた。そして裏切られたと感じた。自分がやりたいことを言えなくなっていた。自分を吐き出せないでいた。それが間違ったやさしさや思いやりだとしても。

 そして初めて。自分と向き合う。自分がかわいそう。ルミネ町田の前で思う”生まれた場所で死にたい”。体を壊し、39歳からの家出人、やさぐれ、足をひきずりながら。自分であるために。これが最後。自分に嘘をつかない自分を見つけるために。心にあるものをつかんで出せ。逃げれない。トモカジー・ウェイン。


 近づかれることに恐れ、遠くを見て、居場所の無さ、異常におびえて。一人でいることの弱さ。道を選び歩く。休息の時間や場所の無さ。ビルの陰、信号を渡るときの日差し、夜のデパートの輝かしさ、洋服屋の若さ、コンビニの前で飲む味噌汁。公衆便所。ハト。若さの攻撃。べとべとの髪、伸びた鼻毛、帽子、やさぐれ・家出人・住所不定者、ふらふらする宿の無さ、ネットカフェで夜を過ごし、台風をしのぐ。怪しさや危なさの無さを心の中で唸る。ペットボトルのお茶、あっちに立ってこっちに立ち、足を引きずり、ビルの中へ隠れて食べる焼き鳥の塩。ハトにおびえて。傘を買い、また傘を買う。ネットカフェに長居できず、耐えられないほどの寒さの暗さの早朝駅前の雨風。デパートのエスカレーターに乗り、レストラン街へ、トモカジーの小汚さ、そしてエスカレーターで降りる。右手のパンの小ささ、誰も人の居ない台風の日の都会にトモカジー。


 まだ吐き出せない心の奥。自分の初めての道へ。自分を探し。自分へ戻り。過去を捨てて。自分と向き合うために。死ぬ前にやらなきゃならないことがある。一人の旅、一人で行く、最後だけど最初の自分の旅。誰かじゃなくて自分がやるんだ。誰かを泣かせてもやらなきゃならない。39歳の遅さ。最後のチャンス。38年捨てれなかったもの。東京町田駅西口のまだ誰も知らない家出人39歳のTomokazy Wayne。




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